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法律事務ってどんな仕事?法律業界に特化した人材担当が解説

2024-07-23

法律事務・パラリーガル

こんにちは。人材担当のKです。

私たちの会社は20年以上「法律事務」に特化した人材事業をしています。

私自身、この仕事を始めて5年以上経ちます。

30年以上この法律事務員をしているベテランさんや1年未満の新人さん、あるいは今から法律事務員になりたいと考えている方々とお話をする機会をたくさんいただきました。

そこで今回は、私がわかる範囲ではありますが「法律事務」というお仕事の内容・給与・魅力といったものを発信することで「法律事務」というお仕事についてもっと多くの人たちに知っていただきたいと思います。

目次

法律事務とは

さて、さっそくですが法律事務というお仕事について皆さんはどこまでご存じでしょうか。

もしも、ご友人やご家族に「法律事務って知ってる?」と聞かれた場合、

「法律事務所で働いている事務員さんのことでしょう?」とお答えになるのではないでしょうか。

もちろんそのとおり。全く間違っていません。

次に「どんな仕事をするんだろう?」と聞かれた場合、

「えー…?法律事務所だから…弁護士の手伝いとか…かな」とお答えになるかと思います。

これもそのとおり。法律事務員は弁護士のお手伝いをする仕事です。

「弁護士の手伝いって?」

「そりゃあ弁護士だから…裁判とかするんじゃない?だから裁判の準備でしょ」

「裁判の準備ってなにするんだろう?」

「いや裁判なんてしたことないし、わからないよ…」

そうですよね。法律事務とは弁護士のお手伝いをする仕事に間違いありません。

しかし弁護士がどんな仕事をしているかが分からないと、お手伝いのイメージが湧きませんよね。

とはいえ、日本では弁護士への相談経験がある人の割合は10%~20%程度のようです。

弁護士のお仕事についてイメージが湧かないのも無理はありませんよね。

でも、実は弁護士は裁判だけではなく、法律のスペシャリストとして本当に色々なお仕事をされているんです。

そもそも日本には国会が定めた憲法や民法、刑法や商法だけで数千個、それ以外にも政令、省令、地方自治体の条例なども合わせると数万に及ぶので、それは仕事の幅が広くなりますよね。

また、事務員を雇うのは主に開業している弁護士です。弁護士が事務所を開く際には、それぞれ自身の得意分野の法律に特化して依頼者の問題解決にあたることが一般的です。

【大まかな専門分野の一例】

・企業法務…企業活動全般に関わる法律問題

・家事事件…家庭に関する事件全般(離婚・養育費・相続・成年後見など)

・民事事件…個人同士や個人と企業のトラブルなど(交通事故・お金の貸し借り問題・名誉棄損など)

・刑事事件…国(警察)が法律を犯したと思われる人(被疑者)を捕まえる。被疑者は弁護士に連絡して今後どうすればいいのかを相談する。(ドラマなどで出てくる弁護士のイメージ)

※ちなみに被疑者は弁護士に直接連絡できないので、警察官や家族・友人に依頼します

お仕事内容

それでは「法律事務」のお仕事について具体的にご説明しますね。

まず共通している部分は下記の通りです。

・電話、来客応対

・郵便物の受取、発送

・弁護士のスケジュール管理

・裁判所に提出する書類(色んな種類があります!)の作成補助

・事務所の備品管理 

これらはほぼ全ての法律事務所で行う内容です。

次に専門分野ごとの業務内容ですが、これはあまりにも多いため、身近な例をご紹介します。

■離婚:ヒアリング、書類作成補助・提出

離婚問題は依頼者にとって非常にデリケートな内容ですよね。依頼者も男性・女性の双方がいますので、時には同性の事務員さんが同席することで安心感を与えられます。

その後、弁護士の指示に従い、離婚協議書の作成、調停申立書の作成、裁判資料の作成などの事務作業を行います。

■交通事故:相談受付・情報収集、書類作成補助・提出、示談交渉サポート

交通事故は大きさによっては長い期間その事件に携わることになります。また登場人物も多く、加害者・被害者だけではなく家族や警察、保険会社とのやり取りも発生します。

以上です。基本的に求められるスキルは一般事務と同じなのですが、より専門性が高いお仕事だと思います

給与

給与については一般事務職とほぼ同等だと言えます。

2023年の東京都内の一般事務職の年収は300~350万円の間ですが、法律事務も同様の水準です。

また、法律事務の特徴として、雇用主が企業ではなく弁護士(個人事業主)であることが言えます。

一般企業では不公平が無いよう制度化された給与制度が作られており、基準を満たすと昇給するケースが多いと思われます。しかし制度によっては複雑でわかりにくかったり、人数が多いと評価する上司の負担も大きく、正当な評価を得られないと感じるケースもあるのではないでしょうか。

それに対して法律事務所の給与制度は雇用する弁護士次第になりますので、交渉の機会は多く、また弁護士が納得すればいつでも昇給のチャンスがあると言えます。

しかし従業員が5名以下の事務所の場合、社会保険(健康保険・厚生年金)の加入は任意であるため、事務所によっては社会保険が無く、自身で国民健康保険と国民年金を払う必要があります。

やりがい・魅力

最後に、法律事務のやりがい・魅力についてお伝えできればと思います。

リーガルフロンティア21は関東・関西に拠点があり、それぞれ法律事務所に法律事務員さんを派遣しています。

そのスタッフさん達にこの仕事のやりがい・魅力についてアンケートを取ったところ、下記の回答がありました。

依頼者から感謝の言葉をいただいたときに嬉しくなる

社会や誰かの役に立っていると感じる

高い専門性と倫理観が身につけられる

・家族や友人が事件に巻き込まれたときに慌てずにすむ

・業務の幅が広く、何年やっていても飽きることがない

・休みがとりやすい。就業時間に融通が利く

まとめ

いかがでしょうか。法律事務というお仕事について、少しでも知っていただく機会になったのであれば嬉しく思います。

今後も法律事務についてお伝えしてしていければと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

著者情報

人材担当 K.K

人材担当K.K

経営支援事業部のゼネラルディレクター。

特技は「気配り」、仕事で心がけていることは「人の話は最後まで聞く」。

ゲームが趣味のインドア派です。

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